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SR長距離検証検査結果報告書

文書番号:技・技04-072

1.目的

セイフティーレコーダー(以降SR)についてGPSによる距離精度の検証を行う。
実際の運用時(高速幹線便)の距離精度を評価することを目的とする。

2.方法

2-1 走行パターン

走行のパターンとしては下記のようになる。

  1. 東名高速道路及び中央自動車道における距離精度
  2. 東名高速道路と一般道を走行する2つの拠点間の往復して往路と復路の距離精度を比較
2-2 走行方法
  1. 走行時に予め決めてあるポイント(サービスエリア等)に停車後、一旦電源を落としてから再起動する。
  2. 起動後GPS測位状態になることを確認してから走行開始する。(LEDで確認)
  3. 走行は可能な限り定速で走行をする。
    ※走行パターンによる走行速度の違い。
    ・東名及び中央道における距離精度走行では100km/h前後になるように走行した。
    ・拠点間の往復距離精度走行では80~90km/hになるように走行した。
  4. 次のサービスエリアに到着したら停車してから5分間アイドリングを行う。
  5. 指定サービスエリアを経由してデータを計測する。
  6. 計測データはサービスエリア~サービスエリアのデータになります、テキスト変換で走行距離を求め、キロポストのデータと比較して誤差を求める。
2-3 検証方法
  1. JHのキロポストと比較して、「SR距離」、「車速パルス距離」の精度を求める。また、同時に車両のODOメーターの精度と比較する。
2-4 走行コース

  1. 東名高速道路及び中央自動車道の走行コース
    下記の赤い線の部分が今回の走行コースになる。
 走行コース

  2. 東名高速道路と一般道を走行する2つの拠点間の往復走行コース
    下記の赤い線の部分が今回の走行コースになる。
 往復走行コース

3.結果

3-1 東名高速道路及び中央自動車道における距離精度結果

東名高速道路及び中央自動車道における距離精度について結果をまとめた。

SRによる距離精度、車速パルスによる距離精度、ODOメータによる距離精度を、それぞれJHが提供しているサービスエリア、パーキングエリアの距離を参考に求めた結果をまとめた。
また、GPS測位精度の目安として各サービスエリア間の測位衛星数の平均値を付加している。

  1. SR、車速パルス、ODOメータから求めた総走行距離からの誤差をピックアップすると下記のようになる。
総走行距離607.5km
  走行距離(km) 距離差(km) 誤差(%)
SR 605.23km -2.27km 0.38%
車速パルス 618.42km 10.92km 1.77%
ODOメータ 621.00km 13.50km 2.17%

  2. 最大誤差
    最大誤差について標準偏差を求めて算出する。

  平均誤差 1σ 平均誤差+1σ
SR 0.63% 0.51% 1.14%
車速パルス 1.84% 0.72% 2.56%
ODOメータ 2.18% 0.55% 2.73%

表1 最大誤差と最小誤差

3-2 東名高速道路と一般道を走行する2つの拠点間の往復距離精度結果

東名高速道路と一般道を走行する2つの拠点間の往復距離精度について結果をまとめた。

SRによる距離精度、ODOメータによる距離精度を、それぞれJHが提供しているサービスエリア、パーキングエリアの距離を参考に求めた結果をまとめた。

  1. GPS、ODOメータから求めた総走行距離からの誤差を ピックアップすると下記のようになる。
往路 走行距離408.3km
  走行距離(km) 距離差(km) 誤差(%)
SR 407.64km -0.66km 0.16%
ODOメータ 418.00km 9.70km 2.32%
復路 走行距離414.3km
  走行距離(km) 距離差(km) 誤差(%)
SR 412.27km -2.03km 0.49%
ODOメータ 424.00km 9.70km 2.29%

  2. 最大誤差
    最大誤差について標準偏差を求めて算出する。

往路
  平均誤差 1σ 平均誤差+1σ
SR 0.36% 0.52% 0.88%
ODOメータ 2.47% 0.60% 3.07%
復路
  平均誤差 1σ 平均誤差+1σ
SR 0.37% 0.09% 0.46%
ODOメータ 2.47% 0.60% 3.07%

表2 最大誤差と最小誤差

  3. 往路、復路での拠点間の距離差
    往路と復路で同じ拠点(サービスエリア等)の距離の差を算出する。

表3 往復の拠点間距離差
拠点の名称 SR往路(km) SR復路 距離差 ODO往路 ODO復路 距離差
DT本社-東名I・C間 12.71 12.78 -0.07 13 14 -1
東名I・C用賀-海老名S・A 30.91 31.21 -0.3 32 32 0
海老名S・A-浜名湖S・A 216.17 215.86 0.31 221 221 0
浜名湖S・A-上郷S・A 57.89 58.21 -0.32 60 60 0
上郷S・A-御在所S・A 75.3 75.07 0.23 77 77 0
御在所S・A-四日市I・C 6.09 5.41 0.68 6 6 0

4.考察

4-1 東名高速道路及び中央自動車道における距離精度考察
  1. SRによる距離は、実際のキロポストによる距離に近い精度(誤差0.38%)が得られる。
  2. ODOメータによる距離精度はキロポストによる距離よりも長くなる傾向が見られる。
    (約2% 距離にすると2Kmぐらいの超過誤差になる)
  3. 最大誤差について、標準偏差によりもとめたところ、SRによる距離算出がもっとも誤差が少なく信頼性が高い。
4-2 東名高速道路と一般道を走行する2つの拠点間の往復距離精度考察
  1. 同じ経路を走行した場合に往路復路ともに距離精度に差は見られない。
  2. SRの距離精度とODOメータの距離精度については「4-1」の結果と同じ傾向になる。
    (ODOメータ距離の方が約2%程度 距離にすると2Kmぐらいの超過誤差になる)
  3. [表3 往復の拠点間距離差]より、SRの往路、復路での同じ拠点間の距離差は1km以内になる。
    ※ODOメータは1km未満は切り捨てられるので誤差が無いように見える。
5.まとめ

SRによる走行距離精度は、運行距離として使用するに充分な精度を得られます。

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