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導入事例紹介

運用ソフトを独自仕様にカスタマイズ
車両の動態管理で安全運転を促進

アサヒロジスティクス株式会社 様


自社オペレーションを追求 ドライバーを人財として育てる

アサヒロジスティクス㈱(本社:埼玉県さいたま市)は"食品物流のエキスパート"として、大手外食チェーンやスーパー、コンビニエンスストアなどを取引先として3PL・物流サービスを展開している。関東圏を中心に全28拠点を構えるサービス網は、毎日12,000か所の物流拠点・店舗への配送をカバーする(写真①)。

従業員は3,625名(2015年12月現在)、売上高227億円(2015年3月期)。保有トラック台数は944台に達する(2015年12月現在)。
同社の強みとなっているのが、センター運営からトラック運行までを一括で行う自社オペレーションの追求だ。取締役常務執行役員管理本部長の檜木稔氏は「お客様により良いサービスを提供できる上に、コストメリットが出れば還元することがで きます」と説明する。
この自社オペレーションを支えるのが、約1,600名のサービスドライバーと約1,800名の作業スタッフである。同社はこれらの人材を「人財」として育成するために研修制度の充実を図っており、創業者の故・横塚元吉氏の思いとして「運送業の社会的地位向上」を目指している。
ドライバー育成に関しては、例えば新人ドライバーの添乗指導についてしっかりと2週間から1か月実施している。取材で訪れた滑川営業所所長の大泉実氏は、「1人で配送先まで行くのは、誰しも最初は不安だからです。添乗指導以外にも新人には積極的に声をかけ、不安解消につとめています」と語る。定着率の向上にも力を入れており、福利厚生も充実させている。20年、30年と長く勤めるドライバーが多く在籍するのも同社の特長だ。過去には勤続40年で定年退職を迎えた例もあった。

独自仕様の帳票を自動発行  食品物流を支えるやさしい運転

ドライバーの定着には安全教育も重要だ。同社では社内ドライバーズコンテストや実車を使ってKYT(危険予知トレーニング)を実施するなど、安全に対する技術や意識の向上も推し進めている。

安全運転の確保には、㈱データ・テックのデジタコ一体型ドライブレコーダー・SR(セイフティレコーダ®)も大きく貢献している。2004年からセイフティレコーダ®をトラック全車に装備しており、その選定理由について檜木氏は「運用ソフトのカスタマイズに細かく対応してもらえることが決め手となりました。他社は運用に際してパッケージソフトを提供するだけなので、当社で使いたい帳票を別に作成する二重手間が発生します」と語る。セイフティレコーダ®の導入に当たっては、運行記録の帳票を日報として使えるようにするなど、アサヒロジスティクスの求める内容に変更したという。
セイフティレコーダ®は、内蔵する加速度計やジャイロセンサーが速度や加減速、ブレーキ操作などの状況を記録し、運転診断として点数評価する機能がある。各営業所間で点数を競い合っているが、決して点数に固執している訳でない。大泉氏は「セイフティレコーダ®は自分のクセを見つめ直す機会になると思います。
ドライバーには『クセを直せばやさしい運転ができて安全運転につながる』と言い続けています。点数は結果に過ぎません」と強調する。
例えば交差点の進入時、右左折でハンドルを戻しきってからアクセルを踏むと点数が上がる仕組みになっているが、逆にハンドルが真っ直ぐになっていないのにアクセルを踏むと車体が揺れるため、点数は上がらない。進入角度や進入スピード、ハンドルの回し方など、様々な要素が安全運転に関係しており、それをセイフティレコーダⓇの診断を通じて習得できる。食品物流に特化した同社の場合、ケーキや卵など壊れやすい荷物を運んでいることも多い。車体の揺れやバウンドには特に気を遣う必要があり、物流品質を高めるツールとしてセイフティレコーダ®が欠かせないものとなっている。


点呼システムが運転日報と連動 走行履歴を元に配車を効率化

続いてこのほど、滑川営業所に新機能を持つ「SR Connect」(セイフティレコーダ コネクト、以下SRコネクト)が導入された。

点呼システムとの連携が強化され、サンコーテクノ㈱の呼気アルコール測定システム「ALCGuardianSystem」(アルコガーディアンシステム)と連動して、セイフティレコーダ®の運転日報に点呼日時やアルコール測定結果を自動的に記載。さらにIC免許証対応リーダーによる有効期限管理、カメラによる点呼時の動画撮影など、いわゆる「IT点呼」による点呼の効率化を実現するシステムとなっている(写真②③)。点呼データは、本社のホストコンピュータで一括管理することも可能になった。

点呼に際しても同社ではドライバーを大切にする姿勢が徹底している。
効率化がもたらす時間的余裕を、点呼管理者とドライバーとのコミュニケーションの時間に活用。「顔色を見て健康状態を聞いたりする余裕ができました。管理という部分が良い意味で強くなったと思います」と大泉氏は説明する。
SRコネクトの動態管理機能も好評だ。SRコネクトの3G通信機能によりデータがクラウドシステムにリアルタイム送信され、事務所のPCで車両の位置情報を確認できる(写真④)。車両の向きも分かるため、位置情報と合わせて勘案すれば、車両の状態(運転中、休憩、荷積み、荷下ろし)も把握できる。

急な依頼が入ったら、その荷主の拠点に最も近い場所を走る車両を探すといった使い方もできる。走行履歴も地図上に表示できるため、配車計画を効率的に組み替える資料として役立っているという。また、ドライバーが日頃から通る道が意外な近道として配送コースに採用される一方、逆に道幅が狭いなど危険な道は利用しないよう注意もしている。
同社では現在運用中のセイフティレコーダ®をすべてSRコネクトに更新する計画で、今年5月までに完了する予定。動態管理については大きな期待感を持って、さらなる活用方法を模索しているところだ。

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